【2022.06.01更新】
文・有島博志
ザック・デ・ラ・ロチャがRAGE AGAINST THE MACHINEの前に参加してたバンドの7インチシングル
ザック・デ・ラ・ロチャがRAGE AGAINST THE MACHINEでメジャーデビューする前に、2バンドで正式音源を残してる。そのひとつが、ストレートエッジのハードコアパンクバンド、HARD STANCEだ。ザックはもともとはギターを弾いてて、HARD STANCEにはリードギターで参加した。HARD STANCEはオリジナル作品を3作品出してるのだけど、これは2枚目の7インチシングル『HARD STANCE』。Conversion Recordsからのリリースだった。
“In This The End”“Torn Apart”“Strength Through Strife”の3曲入りで、MISFITS、BAD BRAINS、MINOR THREAT直系下にあることが一目瞭然なUS西海岸ハードコアパンクが聴ける。ザックがリードギターで参加とのクレジットもあるのだけど、一切ソロパートは聴こえない(笑)。
HARD STANCE在籍時後半にはザックはギターを置き、ヴォーカルに転身したそうだ。次にザックがやったのが、INSIDE OUTだった。老舗パンク/ハードコアレーベルとして有名なRevelation Recordsより1990年に『No Spiritual Surrender』をリリースした。“Burning Fight”“Undertone”“By A Thread”“No Spiritual Surrender”の4曲入りだ。音楽性は先のHARD STANCEと同様、US西海岸ハードコアパンクだ。
しかし、1991年に内部対立が原因でバンドはこの7インチシングル1枚のみで解散してしまう。ただ、この7インチはいわゆるロングセラーで、再プレスが繰り返されてる。つい最近も再プレスされたばかりだと聞く。
言うまでもない、INSIDE OUT解散後の1991年、ザックはブラッド・ウィルク(ds)、元LOCK UPのトム・モレロ(g)、小学校時代からの幼馴染みのティム・カマーフォード(b)とRAGE AGAINST THE MACHINE結成へと動くのであった…。
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