取材/文/写真・有島博志
通訳/翻訳・安江幸子
前作発売直前期に実現した電話取材記事は、2015年9月末日発行の弊誌GrindHouse magazine Vol.92に表紙・巻頭掲載した。バンドと知り合ってから当時ですでに20年近くを数え、なかでもベン・オズモンドソン(b,vo)とはウマが合うということもあり、かなりストレートなやり取りとなった。magazine掲載となるとどうしてもスペースに限りがある。よって、ここにはほぼ全文、原文のまま掲載した。
――PUNKSPRING 2015じゃ残念ながら会えなかったけど、今回も取材に応じてくれてありがとう!
「思えばさ、オレたちも長いつき合いだよな。こうなったらもう、一緒にジジイになっていくしかないよな(笑)。そう、PUNKSPRINGで会えなかったのは、ステージ背面のバナーを掲げるところが落ちちゃってさ、オレのベースを直撃して壊してしまったからなんだ。それも出演直前に、だぜ。それを直そうとしたり、ほかの人たちからベースを借りようとして奔走しててさ。機材のレンタル会社が予備のベースを貸してくれたからことなきを得、無事ライヴができたから良かったけどさ。で、またオレたちを表紙にしてくれるんだってな!いつもありがとう!昨日聞いたばかりなんだ。最高のニュースだね!」
――前作『CALL YOUR FRIENDS』(2013年)発売タイミングでやはり弊誌で表紙に登場してもらったけど、そんときはあまりの嬉しさからスッ裸で家の周りをバック転で回ったって言ってたけど、今回表紙の話を聞いたときはどういう行動に出たの?
「(爆笑)。今度はもっとアップグレードしないといけないな。今度は裸で近所を何周かするか(笑)。まあ、だけど、そんなことしたらすぐに警察がスッ飛んでくるな!」
――表紙になることと引き換えに警察のお世話になるっていうのはまったく割に合わないし、全然理にかなってないじゃん!(笑)
「だよな!!(笑) ところで、そっちもオレにつき合って裸でバック転するって言ってたけど?今回もつき合ってもらわないとな(笑)。
――オレ、そんなこと言ってないし(笑)。もしオレがやったら新作が出る頃に逮捕のニュースがアメリカと日本で1件ずつも出るぜ!(爆笑)
「だな、間違いないな。それだけは避けたいな…(笑)」
――でさ、もう少しで通算8枚目となる新フル作『WALK THE PLANK』が発売されるけど、今の率直な心境は?
「ホッとしたのと、イケてる気分と、疲れた気分が一緒くたになってるよ(笑)。夏中ほとんど作業してたから。新曲をたくさん書き、MAN WITH A MISSION(MWAM)とのスプリットEP『Out Of Control』用に何曲かレコーディングして、それが終わったら新作の残りの作業を終えようって話になった。だからこの夏の半分はスタジオで過ごしたね。その後は新作のミキシングやマスタリングっていう最終作業があり、さらにアートワークもあって…やっと終わったときには全部やり尽くした感があったな。正直安堵したし、ご機嫌な気分にもなったよ。やっと“ハーーーーっ”と深呼吸ができた感じ。オレたちはやりとげたんだ!と思ったしね。新作の出来はとても気に入ってるよ」
――かなりタイトなスケジュールで作業を進めてたんだね。もしかして新作が完成したのってごく最近?
「うん。危うく〆切を逃しそうになったことも何度もあったよ。オレたちとしては、オンタイムにはやらないでメチャメチャにするのが好きだからさ(笑)。作業途中で変えたいと思う部分が出てきて、それの手直しなどをやってたんだ。ホントにギリギリ間に合ったって感じさ。だから今新鮮な空気をたくさん吸って、ビールとマルガリータをしこたま飲んでるんだ。(笑)」
――ベンにとってアルコールってときにガソリンだったり、またときに潤滑油だったりするもんね。ある意味、同義語(笑)。
「だけど最近ちょっと変わったんだ。新作が完成してからすぐハワイに3週間いったんだけど、パイナップルマルガリータにハマっちゃってさ。今はビールと半々ぐらい。ビーチに腰かけて波が岸辺にぶつかって砕け散るのを見ながら、パイナップルマルガリータを飲む。最高だぜ!(笑)」
――ハードな作業の後で味も格別だったってわけね(笑)。
「ホント、その通りさ。今回は新作を作り終えたヤツならみんな言うだろうけど、ファンのみんなが聴いてくれるのがとても待ち遠しくてワクワクしてるんだ。みんなをビックリさせる内容だと思うよ」
――今年(2015年)結成20周年ということで曲作りの最中、そしてレコーディング中、これまでに味わったことのない特別な想い、感慨深さとかってあった? 「イヤ、特には感じなかったな。普段オレたちはグダグダした怠け者だけど、今回は去年くらいから曲作りとレコーディングに力を入れてたから、ゆっくりする暇もなかった。今がようやくそのときだね。『Out Of Control』と『WALK THE PLANK』じゃMWAMと共演できるから、そのときが本当のパーティの始まりだ。そこから楽しみが始まる。セレブレーションはそこからさ」
――お楽しみは後ほどってことね(笑)。
「そう、まさにその通りさ。そこからスタートするんだよ」
――これまでにも1年に2度来日したことは普通に何度かあったじゃない。だけど1年に2作品出すなんていうことは長いキャリアにおいて初めてのことだよね。しかもうち1枚はMWAMとのコラボというこれまでにやったことのないことだったわけで。どうだろう、MWAMとのコラボをやった後、気持ちを切り替え、取り組む姿勢も変えて、新作制作に臨めたのかな?
「MWAMとやることが決まる前の時点で、今回の新作の曲はすでにほとんど書き終えてたんだ。まぁその後にできた曲もなかにはあるけど、大半はできてた。MWAMの仕事ぶりは本当に印象深かった。新作にはDJサンタモニカにも参加してもらったんだ。アイツはオレたちの2曲ですばらしい仕事をしてくれた。一緒に仕事をしたことで、ああいう要素をオレたちの音楽に取り入れることについて開眼させられたよ。たくさんのことを学んだ。すばらしいことさ。DJサンタモニカは最高だね。アイツのやってくれたことはきっとみんなスゴく気に入ると思う。本当にクールだよ」
――ていうことはMWAMとコラボして曲作りの面、音楽的に刺激を受けたってあるんじゃない? そして、それが新作に表れてるとかってある?
「もちろん、100%あるさ。一番は自分たちももっと頑張ろうってプッシュするモチベーションになったね。ヤツらのやってることを目と耳で知ることができて本当に楽しかった。ヤツらには今後もコラボしたいと思わせるなにかがあるね。みんな性格もいいし、仕事がしやすい相手だしね」
――コラボ作/共作曲の場合、当然相手のことも考えなきゃいけないし、ときに自分たちが一歩、二歩下がってでも相手を立たせなきゃいけないときってあると思うんだけど、自分たちだけでやればいろいろ好き放題できるわけでさ。この違いってとてつもなくデカいと思うんだ。この違いって大変だった? それとも楽しんだ?
「そのふたつをシフトするのは全然大変なことじゃなかったよ。コラボはオレたちにとって新しい経験で、オレたちは自分たちだけでやることに慣れてるけど、コラボをやったことにより、もっとゲストアーティストを参加させたいとか、もっといろんな人たちに関わってもらいたいとか思うようになったよ。DJサンタモニカが新作の曲を手がけてくれたとき、アイツは3、4ヴァージョン作ってくれて、そのなかから選ばせてくれた。オレたちが選んだのは、実はアイツが一番気に入ったヤツだったんだ」
――まさに以心伝心(笑)。新作はDEATH BY STEREOのポール・マイナー(b)との共同プロデュース作だね。DEATH BY STEREOとは仲がいいのは知ってるけど、今回はなぜポールと組んだの?
「オレたちのケツに素早いケリをお見舞いしてくれるヤツが必要だったからさ(笑)。レコーディングに入る前に、まずはデモにエネルギーを集約させる。それからスタジオに入ると、頭のなかで思い描いたよりもエネルギーが少ないものがでてきてしまうことがあってさ。頭のなかじゃしかるべき音が鳴ってるのにね。だから今回新作を作るときはなにか違うものを試す必要があった。オレたちにショックを与え、ハードにプッシュしてくれるようなものがね。『Out Of Control』収録曲“Lockjaw”はポールとやったんだ。そしたらいつもとちょっと違う感じでレコーディングできてさ。アイツは本当に音楽の才能があるから。“なにか新しいことにトライしてみようぜ。新しい方向に自分たちをプッシュし、自分で自分のケツにケリを入れるんだ”みたいな感じで。オレたちにはケツに素早いケリが必要だったんだよ(笑)」
――ここんとこしばらくプロデューサーに関してはキャメロン・ウェブと組むことが多かったけど、と同時にハワード・ベンソン、ジェイソン・フリーズともやってたよね。このプロデューサーの変遷はなにを意味するの?
「どんなプロデューサーと組んでも、必ず学ぶことがある。自分が一番知ってるなんて思わないこと、それが大切さ。人生は出会った人全員から学べってことだよね。今まで一緒に仕事した人たちからは必ずなにかを学び取れた気がしてる。たくさんの才能ある人たちと仕事ができたオレたちはラッキーさ。デモの段階に存在してたエネルギーを作品でもキープさせてくれる人たちなのさ」
――もう長くやってるわけだから、いっそのことセルフプロデュースで十分やれるんじゃない?
「できるかもしれないけど、正直言ってセルフではやりたくないんだ。自分たちの周りにいるべきベストな人材っていうのは、“こんなのクソだ!”って言ってくれる人だって思ってるからね。“今のはよくない。オマエはもっとうまくやれるはずだ”って言ってくれる人。“オマエのベストな仕事じゃないぞ!”って進んで言ってくれる人がいないっていうのは、悪化の始まりだと思うんだ。多くの人たちは、自分がどれだけすばらしいかって言ってくれる人だけで周りを固めてしまう。正直な話、本当のことを言ってくれるヤツこそがベストフレンドだって思ってる。その方がよりよい自分になれるからね。オレはプッシュされたいんだ。「オイ、オマエ最悪だぞ。もっといいのができるだろ!”って言ってもらいたい。それがなければいいものなんてできないさ。ハッキリ言われたことぐらいで傷つくなんてことは絶対ないから。もっといいものができるだろうって忠告するほどの勇気がある人が最高の友だちなのさ」
――その通りだね。これだけバンドの歴史があって世界中にファンがいると、人によってはすばらしさしか言ってこないっていうこともあるじゃない?それでも批評されることを強く望んでるし、向上心を忘れてないっていうのがいいね。尊敬に値するね。
「あのさ、自分が世界一いろんなことを知ってるって思ったら大間違いだから。それが失墜の最大の原因だって心から思ってる。人間は誰でもなにかしらから学ぶものがある。オレ個人は生活のすべてから学ぶものがあるね」
――つまりもっと成長するためにも、もっとよくしていくためにもプロデューサーの存在は必要で、彼らを起用しなくなったらそれは成長を止めるときだと。 「そうだね。とても退屈なバンドになってしまう気がする。オレにとってプロデューサーっていうのは、“オマエならもっといいものができる”って言ってくれる人なんだよ」
――そだ、突然思い出したよ。ライヴじゃあれだけ口汚い言葉を連発/連打してるアナタたちだけど、ベンは特に家に帰り、奥さんや子供たちの前じゃ一切そういう言葉を使わないって前に言ってたよね。その変わり身もスゴいけど、それは今も変わらずそう? もしそうだとしたら相当な役者だね?(笑)
「(笑)。ツアーのときのオレたちは1日24時間週7日パーティしててクレイジーだけど、ツアーから家に帰っても毎日そんな感じだととっくに死んでるさ!(笑) ちょっとくらいおとなしくしないと。週7日1年365日パーティばかりじゃねえ。6日半くらいにしとかないと(笑)。 あとはリスペクトって面もある。オレが日本の文化で一番リスペクトしてるのが、年長者を敬ったり、自分たちがしてほしいように他人を扱うってこと。オレの両親が周りにいるときはできるだけ口を謹んで、リスペクトを態度で見せるようにしてる。そういう両親へのリスペクトが、世界の多くで失われてるような気がするんだ。日本の文化は世界のほかの地域と全然違う。だから大好きなんだ」
――ありがたい話だけど、今は日本でもそういう感覚が薄れてる人たちがいるから気をつけないといけないね。こうやって言ってくれることによって、日本のいい伝統を守り続けないと、っていう気になるよ。
「うん。…今までに何百万回も言ったと思うけど、オレが日本の文化に惹かれるようになったのは学生の頃だった。日本語のクラスをとって、頑張って勉強したよ。カルチャー全体に魅了されたからね。日本の人たちには、世界のほかの地域の人たちが持ってないなにかがあるんだ。人に説明しろって言われても、“いって自分で体験してみな”としか言えないなにか。実際にいって体験したら、それが人生を変えてくれるんだ。(2015年)10月に日本にいくときは、両親を連れていこうと思ってるんだ(=筆者註 残念ながら実現しなかった)。両親は日本にいったことがないからね。ぜひ体験してほしいんだ」
――そりゃまたずいぶん親孝行な!すばらしいリスペクトの表し方じゃない。 「うん。だけど母親はオレたちのライヴにはいきたがらないんだけどさ」
――わかる気がする(笑)。
「だろ?(笑) オレが汚い言葉を使ったりするのが見るに耐えないらしい。そういう意味でオレはとてもガッカリしてるんだ(笑)」
――だけど本当のベンを知ってるわけだから。
「っていうか、問題は本当のオレがメチャメチャで、母親の隣じゃリスペクトを見せようとして礼儀正しくしようとしてるだけで、ライヴのときのオレの方が本物だってことなんだけどさ!(爆笑)」
――それ言ったら本末転倒じゃん(笑)。で、新作だけどさ、本人に直接に言うのもなんなんだけと、めちゃくちゃイイね、とても気に入ってるよ。どこをどう切ってもZEBRAHEAD以外の何物でもないし、その一方で新しいことにも挑戦し、ちゃんと成長・進化・発展してる。
「そう思ってくれてとてもハッピーだね!新作を作り終わった人はみんな“これが最高傑作だ!”と思うものだけど、今回感じるのは新作のなかでヘヴィな曲はオレたち史上最高にヘヴィで、メロウな曲はオレたち史上最高にメロウなんだ。実はこれまでオレは自分たちのメロウな曲が好きになれなくて、できてもゴミ箱いきになることが多かった。今回はどの曲を作ってもものスゴく気に入ることができて、選ぶのが大変なくらいだった。曲順を決めるのはもっと大変だった。気に入らない順番がなかったんだ。もちろん完成した曲っていうのは自分のちっちゃなベイビーみたいなものだし、どれにも愛着があるけど、いざレコーディングしてみると、思い通りに並べられないことの方が多いんだ。だけど今回はそうじゃなかった。ZEBRAHEADを知ってる人なら、新作を聴いたらコイツら今回限界を押し広げたな、もっといい状態になったな、と思ってくれると思うんだ」
――確かに第一聴時に強く思ったのが、とても抑揚のある作風だということ。激しいところはとことん激しく、抜くところはしっかり抜き、明るいところはちゃんと明るく、みんなに歌ってもらうところは歌ってもらうといった、ね。もちろん、これまでもそうしてきたところはあるけど、今回はそれがさらにデフォルメされてるんじゃない?
「ようやくちゃんとしたやり方を身につけたのかもね(笑)。20年経ってようやく曲の書き方を覚えましたとさ。YES!(笑) アニヴァーサリーがなにか作用してくれたんだなきっと。ようやく楽器の弾き方や録音の仕方を覚えたんだ!ハッピーだよ(笑)」
――ZEBRAHEAD的には新作をどういうものにしたかったの?
「そうだな、オレにとって作品をレコーディングするときの唯一のゴールは…説明するのが難しいな。曲というのは絵画とは違うから。完成したなと思えるような状態を頭のなかで思い描くわけだけど、実際にはその予想通りになることはないんだ。思ったほどいい音にはならなかったりする。だからオレの唯一のゴールは、よし、こういう音にしたいと頭のなかで考え、実際にそういうものができたらオレも気に入るし、オレたちみんなも気に入るだろうから、そういうものを作ろうとすることだね。今回は初めてそれが達成できた気がするよ」
――さすがに“Who Brings A Knife To A Gunfight”でのシタールにはヤラれたよ。まったく予想してなかったもの。
「だろうね(笑)。この曲ができたとき“なんかこの曲シタールが入ってるように聴こえるぞ!入ってないのに”ってみんなで言ってたんだ。“ダン(・パーマー)、いっそのことシタール入れちゃえよ”なんて言ったら、ダンが猛特訓して、本当にシタールを入れちゃったんだよね。スゲえと思ったね。わざわざこのためにシタールの弾き方を覚えてさ。クレイジーだろ?だってシタールってチューニングからしてビックリするくらい大変なんだぜ。基本的に耳だけでチューニングするんだ。見てるだけでもクレイジーだったよ。だけどアイツはとてもいいプレイをしてくれた。ハッピーだね。誰かにきてもらって演奏してもらう方がよほど楽だけどそれじゃクールじゃないと考えて、ダンが独学でシタールを覚えたんだ」
――アコギを基調とした曲も面白いね。“Keep It To Myself”“So What”“Walk The Plank”とかさ。弾き語りみたいな感じにするんじゃなく、あえてアッパーな曲にしてる点も。
「オレたち、フルアコースティックな曲ってこれまでやったことがなかったんだ。普通はデモの段階でアコースティックだったものをそうじゃないふうに変えていくわけだけど、もとのアコースティック版が気に入ったから、このままキープしようって話になってね。作りすぎない、考えすぎない、アコースティックな曲をヘヴィな曲にしない、ありのままで楽しんでもらえるはずだと思ってさ。それでアコースティックなままにしたんだけど、とても満足してるよ。通常オレはヘヴィな音楽が大好きだから、アコースティックな曲を心からエンジョイできるっていうのはとても大きな意味がある。誇りに思ってるよ」
――新作を介して歌詞的なこと、音楽的なことでファンに伝えたいこと、ファンと一緒に共有したいこととは?
「今回はいつものパーティ・パーティなZEBRAHEAD…たとえばあのシタールの“Who Brings A Knife To A Gunfight”などもそうだけど、歌詞を読むと必ずしもパーティの話じゃなかったりする。もうちょっとヒネリがあるんだよ。たとえばコーラスのところで、ビール飲んでパーティしようぜ!みたいな内容かと思いきや、そうじゃなかったりする。長年オレたちもいろいろアップ&ダウンがあった。たとえば”Keep It To Myself”はマッティ(・ルイス)が歌詞を書いたんだけど、アイツにとってとてもパーソナルな内容なんだ。今回は今まで作ったなかでもパーソナル度の高い曲が多いね。もっと心のなかからあふれ出てるような感じかな。ZEBRAHEADとしては不思議な感じだよね、通常そういう感じにオープンにしないから」
――つまり今回もまたパーティを楽しみつつ、その一方でじっくり聴きたいときは聴きながら同時に考えさせられる内容になってるって感じかな?
「そうだね、そう思う。ビールの話だけじゃなくてもっとシリアスな内容でもあるけど…だけどビールはまだまだたっぷり入ってるよ(笑)」
――パイナップルマルガリータもね(笑)。
「そうそう (笑)。だけどほかのメンバーは、パイナップルマルガリータは女の飲み物だって気に入ってくれないんだ。オレは大好きだけどさ!(笑)」
――もうすぐMWAMとはかなり大きな会場でやるね。
「そうなんだよ。スゴく楽しみにしてるんだ。MWAMと一緒にやれるってだけでもものスゴく光栄なこと。しかも、さいたまスーパーアリーナで2日もやれるなんてさ」
――さいスパは多くのアーティストたちが目標にする場所のひとつでもあるからね。
「だろうね。あそこでプレイできるっていうのはスゴいことさ。本当に楽しみだよ!オレたちにとって今年のハイライトになることは間違いないからね」
――ご両親は全日程同行するの?
「今はまだ誘ってる段階さ。“オレ日本にいくから一緒にいこうぜ”ってね。母親はオレの言葉を聞かなくて済むように耳栓しとけばいいからさ!(爆笑)」
――結局、そこに落ち着くんだよな(笑)。
「アハハハハ、そうなんだよな(笑)」
――日本のファンへメッセージを。
「20年もやってこれたのは日本の存在がとても大きいんだ。だからこそオレの心のなかには今までも、そしてこれからも日本や日本のみんなを想う特別な場所がある。オレが2軒目の家を買うとしたら絶対日本だな。そのくらい日本では受け容れられてる気がするんだ。本当にいつもありがとう。10月に日本にいって、『WALK THE PLANK』や『OUT OF CONTROL』からの曲をプレイするのを心から楽しみにしてるよ。しかもMWAMと一緒だなんて、ボーナス3倍って感じでマジでワクワクするよ!」
――どうもありがとう。来日したときにまた会おうね!
「確か食事を奢る借りがあったよな?前回一緒にいくはずがどっちも忙しくて予定が合わなかったから、今度会えたらご馳走するよ!」
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