【2020.09.28更新】

Must listen!第1回

文・有島博志

これまでなかなか紹介する機会がなかったものを取り上げていこうと思う。ご存じの通り、HOOBASTANKは2001年に『HOOBASTANK』でメジャーデビューしてる。実はその前の1998年にHOOB“U”STANK名義で完全自主制作で『THEY SURE DON’T MAKE BASKETBALL SHORTS LIKE THEY USED TO…』をリリースしてる。『HOOBASTANK』発売後の時期に偶然、ロサンゼルスのちっちゃなCD/レコードストアで見つけ購入した。「へー、こんなの出してんだ?」といったふうに。で、聴いてビックリ!「ぇ、これ、あのフーバス!?」と(笑)。それほどこのCDで聴ける音楽と、『HOOBASTANK』以降のそれとは全然違う。まさに180度異なる。

『HOOBASTANK』の頃のフーバスの姿は影すらも感じられない。もうまるで別バンドだ。音楽的にはファンクメタルに近く、INCUBUSの初期2作品『FUNGUS AMONGUS』(1995年/日本盤未発売)、6曲入りEP『ENJOY INCUBUS』(1997年/同)、そしてFAITH NO MOREのマイク・パットン(vo)率いたMR.BUNGLEを彷彿とさせる。まあMR.BUNGLEほど“変態”じゃないけど(笑)。数曲でサックスがフィーチャーされてる。
この音楽がその後どう化学変化を起こすと、『HOOBASTANK』以降の音楽へと成長、進化、発展をとげていったんだろうか、実に興味深い。ダグ・ロブ(vo)、ダン・エストリン(g)、マークー・ラパレイネン(b)、クリス・ヘッス(ds)の4人で制作されてる。

聴いてほしいのだけど、残念ながらSpotify、Apple Musicでは公開されてない。CDもプレス枚数がそんなに多くなかったと思われるのであまり市場に出回ってないようだ。ただ、バンドではなくいち個人がYouTube上に音源をupしてる。

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