ポスター展示館 第14回

【2020.11.30更新】

TAKING BACK SUNDAYが、VANS 10TH ANNIVERSARY WARPED TOURに出たときの告知ポスターだ。

昨年1月の一公演限りの来日を含め、これまでに2度来日してるTBS。それでもなかなか突き抜けられないのは決して彼らに限ったことでないのだけど、かと言って「洋楽ロックバンドだから仕方ない」の一言で済ませてしまうのはあまりに寂しいし、またいかがなものかと思う。言うまでもなく、TBSの本国アメリカでの人気度の高さ、知名度のデカさと、日本でのそれらとの間には著しいまでの“格差”がある。彼らは本国ではかなりビッグな存在だ。彼らの音楽を言い表す際に用いられる音楽的造語に“エモ”がある。“エモ”は日本の洋楽ロックファンにはどうも“地味な音楽”というイメージ、先入観があるようで、それが原因でTHURSDAY、THE GET UP KIDSといったほかの“エモ”の主軸勢も日本では人気度も実績もそこそこのレベルに止まってしまってるのが実情だ。
TBSは、THURSDAYとともに2000年代前半以降の“エモ”の“音楽的雛形”を作り上げたバンドだ。よって、自分的にはTHURSDAYとTBSが音楽的に重なったり、被ったりすることが時折ある。まだ未聴の人は一聴をお勧めする。『TELL ALL YOUR FRIENDS』(2002年)と、『WHERE YOU WANT TO BE』(2004年)はVictory Recordsに残した初期2作で、『LOUDER NOW』(2006年)は続く3rdで、メジャーデビュー作だ。楽曲の純度、濃度はとても高い。歌詞は聴く者がバンドを身近に感じるものが多いのが、初期3作の特徴のひとつでもある。

有限会社グラインドハウス Copyright (C) GrindHouse Ltd. All Rights Reserved.