ポスター展示館 第3回

【2020.06.29更新】

文・有島博志

第3回はZEBRAHEAD。ご存知の通り、6月に予定されてた再来日公演が新型コロナウィルスの影響で来年2021年6月に延期され、振替公演日も発表されたばかり。でだ、ここにある2種のポスター。

まず、前々ラインナップによる3rd『MFZB』(2003年)発売タイミングでの、前JPレコード会社作製のもの。自分の保管状態がよくなかったようで破れが1ヵ所ある。もう13年も前のものだ。経年による痛みがあっても無理はない。ちなみに、ジャスティン・マウリエロ(vo,g)の参加は『MFZB』が最後となった。その後、ジャスティンはその前から少しずつ動かしてた自身のリーダーバンド、I HATE KATE(2010年にバンド名をDARLING THIEVESに改名)の活動に本腰を入れ、2007年に1st『EMBRACE THE CURSE』を日本でもリリース、来日公演も行った。

続いては、前ラインナップのUS製ポスター。作品発売告知的なものじゃなく、ライヴ告知のもの。時期的にはおそらく5th『BROADCAST TO THE WORLD』(2006年)あたりのものだったと思う。“APPEARING LIVE AT”と書かれ、その下に白スペースがあるけど、ここには本当はメンバーのサインじゃなく、掲出したお店のスタッフが手書きでライヴ実施年月日、会場名などを書き込む。日本では全公演日程を入れたツアーポスターが一般的だけど、欧米ではこちらの方が一般的だ。音楽的試聴ツールとしてかつてさんざん重宝がられたMyspaceのURLが下部に入ってる。時代の流れを感じさせるけど、当時はこのURL入れがマストだった。こっちのポスターにも破れがある。ただ、なぜゴジラなのかは不明(笑)。ちなみにグレッグ・バーグドルフ(g)は、9th『GET NICE!』(2011年)を最後にバンドを脱退。「家族と過ごす時間を大切にしたい」というのが脱退理由だった。今、彼はどうしてるんだろう…。

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