ポスター展示館 第4回

【2020.07.13更新】

文・有島博志

MEGADETHがここ日本で本当の意味で注目され、関心を持たれるようになったのは、4th『RUST IN PEACE』(1990年)が発売されてからしばらく経った頃だった。もちろん、それまでも熱心なファンはいた。ただ、JPレコード会社も媒体関係者も見事なまでにノーマークだった。そんなバンドが一気に大ブレイクしたのは、続く5th『COUNTDOWN TO EXTINCTION』(邦題『破滅へのカウントダウン』/1992年)でだった。発売から約2年ほどで13万枚近くの大セールスをマーク。当時レーベルメイトで、それまで同レーベルの“メタルのシンボル”と目されてたIRON MAIDENの作品1枚の最高セールスを抜いた。よって次の6th『YOUTHANASIA』(1994年)ではUS、JPレコード会社ともに相当力が入ってた。

ポスターというよりディスプレイ用販促物というべきか。『YOUTHANASIA』のアートワークの一部が切り取られ拡大されたものだ。文字要素は一切入ってない。縦98cm×横69cmのデカ版で、第2回更新で紹介したFOO FIGHTERSのUFOポスターと同じサイズ、そして同じ厚手の紙質だ(当時、両バンドはレーベルメイトだった)。USのTOWER RECORDS店内にドンっと掲出され、その下に『YOUTHANASIA』のCDがズラーっと並ぶ、という光景を何度か見かけた。

こちらは、日本のPOP。当時の公式アー写の1枚が使われたもので、縦60cm×横40cmと日本のにしてはビッグサイズだ。『YOUTHANASIA』発売タイミングで主に大型店舗店頭に置かれてた。マーティ・フリードマン(g)、ニック・メンザ(ds/R.I.P.)のいるラインナップが懐かしい。

これは以前Twitterに上げたバンドロゴ入りドッグタグ。THE PRODIGYのドッグタグと取っ替え引っ替えしてたものだ(笑)。

ビニールケースにバンドロゴが入ったフリップアップ(跳ね上げ式)サングラス。前枠が金属製の網目のものであるため、前枠を下ろすととても視界が悪い(笑)。ドッグタグ、フリップアップサングラスともに『YOUTHANASIA』のときのUS製ノベルティだ。

実は『YOUTHANASIA』発売直前に、US現地取材を行ってる。取材場所として指定されたのはロサンゼルスではなく、カリフォルニアと隣接するアリゾナ州フェニックス郊外にあるCACTUS ASS STUDIOSだった。デイヴ・ムステイン(vo,g)がガッツリ応じてくれた。で、取材を終え、スタジオを後にしようとしたとき、ムステインからスタジオのロゴ入り白Tシャツと、黒ジャージをお土産としていただいた。ただ、彼には大変申し訳ないのだけど、現在ジャージが絶賛行方不明中なのだ(汗)。社内になければ倉庫か、はたまた実家か…。

有限会社グラインドハウス Copyright (C) GrindHouse Ltd. All Rights Reserved.