HIRO ARISHIMA/GRINDHOUSE@SPOTIFY

【2021.05.18更新】

Hiro Arishima/GrindHouse@Spotify

第10回 CHRIS CORNELL追悼

5月17日は、SOUNDGARDEN、AUDIOSLAVE、ソロ活動などのキャリアで高名なクリス・コーネルの4回目の命日だ。偉大なシンガー、フロントマンを偲び、SOUNDGARDENを基軸に、作品を遡りつつ選曲した。

〈曲目解説〉
01.“Nothing To Say”
1987年発売のバンドキャリア初の6曲入りEP『SCREAMING LIFE』収録曲。“アングラ臭”漂わす、やや混沌とした雰囲気も放つ。この頃のバンドの特徴的サウンドだ。

02.“Swallow My Pride”
1988年発売の2枚目のEP『FOPP』4曲入り収録曲。グランジ黎明期に活動したGREEN RIVERのカヴァ-。後に先の『SCREAMING LIFE』と2 in 1でCD化され、それからずいぶん経ってから日本盤化も。

03.“Beyond The Wheel”
Sub Popとともに実に個性的なインディーレーベルとして名を馳せたSST Recordsより発売された初フルアルバム『ULTRAMEGA OK』(1988年)より。まるで呪文のようなチューン。中間部から突然クリスのヴォーカルが高音域になるところは圧巻の極み。

04.“Hands All Over”
メジャーデビュー作で、2枚目のフルアルバム『LOUDER THAN LOVE』(1989年)より。メジャーにいっても変わらず“アングラ臭”を放つところはある意味スゴい。今作までベースはバンド結成者のひとりである日系アメリカ人のヒロ・ヤマモト。

05.“Big Dumb Sex”
同じく2ndアルバム収録曲。歌詞は尖るも、曲調はこの時期もっともキャッチーな1曲。

06.“Rusty Cage”
個人的にSOUNDGARDENの作品群のなかでもっとも好きな3rdアルバム『BADMOTORFINGER』(1991年)。そのド頭を飾るチューン。バンドの出世作で、脂が乗ってるさまが頭っからわかる。今作からベースがベン・シェパードに。

07.“Jesus Christ Pose”
同じく3rdアルバム収録曲で、当時の代表曲中の代表曲。MVが話題に。

08.“Face Pollution”
3rdアルバム収録のパンクロック的ファストチューン。勢いに満ち満ちてる。

09.“Ave Maria”/CHRIS CORNELL with ELEVEN
かつてシリーズ化されリリースされてたクリスマスコンピ『A VERY SPECIAL CHRISTMAS』第3弾に、クリスと、地元シアトルの朋友ELEVENとのコラボで、あまりに有名なこの曲が提供されてる。クリスの歌唱力は圧巻だ。

10.“Reach Down”/TEMPLE OF THE DOG
SOUNDGARDENとPEARL JAMの合体ユニット、TEMPLE OF THE DOGの唯一の作品『TEMPLE OF THE DOG』(1991年)から。2バンドのそれより70’s USロック色が濃い。マイク・マクレディのギターソロがよく歌う。

11.“Let Me Drown”
人気を不動のものとした4thアルバム『SUPERUNKNOWN』(1994年)のオープニングナンバー。その“重さ”に余裕すら感じれる。

12.“Fell On Black Days”
4thアルバムより。肩の力を抜いたようなクリスのヴォーカルが雰囲気バリバリでいい。

13.“Black Hole Sun”
SOUNDGARDEN風バラード調チューン。聴く者を包み込むような優しさがある。

14.“Dusty”
5thアルバム『DOWN ON THE UPSIDE』(1996年)収録のキャッチーなナンバー。

15.“Blow Up the Outside World”
5thアルバムのややバラード調の曲でゆったり聴ける。

16.“Been Away Too Long”
16年ぶりの復活作で、通算6枚目のアルバム『KING ANIMAL』(2012年)は、この曲で幕を開ける。エネルギーに満ちあふれてる。

17.“Blood On The Valley Floor”
わりと重めな曲で、6thアルバムより。“SOUNDGARDEN節”全開だ!

18.“Black Saturday”
6thアルバムより。アコギで始まるアコースティック調チューン。こういうタイプの曲はSOUNDGARDENには珍しい。

19.“Rowing”
カルト的な雰囲気を持つ復活作のクロージングナンバー。少々、実験的だ。

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