Tシャツ博物館 第14回

【2020.08.12更新】

文・有島博志

MINISTRYは、自分が好きなバンドのなかでも常に上位に位置するフェイバリットバンドのひとつ。よって、これまでにTシャツをあちこちでちょこちょこ買ってきてた。

6th『FILTH PIG』(1996年)のジャケアートワークをドーンとプリントした1枚。
1996年、ニューヨークのエレクトリックレディスタジオに、BAD RELIGIONの9th『THE GRAY RACE』(1996年)の取材でいった。取材を終えた夜、マンハッタンにある会場、ローズランドボールルームでMINISTRYのライヴがあった。『FILTH PIG』ツアーの一環で訪れてたのだ。サポートバンドのひとつが、これまた好きなスイス産インダストリアルロックバンドのTHE YOUNG GODS。この組み合わせだ、観にいかないわけがない(笑)。で、MINISTRYのパフォーマンスが終わった後、このTシャツを購入した。Tシャツはほかにも何種類かあったけど、これが一番目立つものだった(笑)。
続いては、10th『RIO GRANDE BLOOD』(2006年)のジャケアートワークTシャツ。

正直、いつどこで購入したのかまったく記憶にないのだけど(汗)、当時アメリカ大統領はジョージ・W・ブッシュ。バンドの司令塔、アル・ジュールゲンセン(vo, g)はことあるごとにブッシュ大統領を揶揄し、攻撃してた。キリストになぞらえてるモデルもブッシュ大統領だ。実はこの『RIO GRANDE BLOOD』ツアーの一環で、約14年ぶりの来日が一度はアナウンスされたものの、アルに入国ビザが下りず直前に中止となった。

11th『THE LAST SUCKER』(2007年)発売に合わせ、アルはツアー活動からの引退を宣言(4年後に撤回)、フェアウェルツアー“C-U-LaTour”(see you laterを文字ってる)に出た。2008年3月26日、カリフォルニア州サンディエゴのハウス・オブ・ブルースでそのツアーの初日公演を観た。サポートがMESHUGGAHとHEMLOCKの好カードだった。このTシャツはそのときに購入したもの。レオナルド・ダ・ヴィンチの作品『最後の晩餐』を思わせるデザインが気に入ってる。また、アルがかつてからやってるサイドプロジェクト、REVOLTING COCKS(通称RevCo)がこの“C-U-LaTour”の後半帯同してた。ロサンゼルスのハウス・オブ・ブルース公演を観た。4th『COCKED AND LOADED』(2006年)が発売されてた。そのアートワークジャケがプリントされてるTシャツだ。

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