Tシャツ博物館 第18回

文・有島博志

こういう言い方もなんなんだけど、実はDEFTONESには個人的に“悔い”がいくつかある。そのうちのひとつが、その現場にいたにも関わらず、彼らのことを知らなくてライヴを観逃した、ということ。1st『ADRENALINE』(1995年)日本盤CDのライナーノーツに確か書いたと思う。同年7月4日の独立記念日に、ハリウッドのサンセットストリップにある有名クラブ、Whisky A GoーGoにBAD BRAINSを観にいった。その際にサポートバンドのひとつとしてデビュー直前の彼らが出てたのだ。無理もない、そのときはバンド名すら知らなかった。「デビュー前の初々しい頃のバンドが観れてたのに…」と悔やんでも悔やみきれないことになるわけだけど、後に「んじゃリベンジだ!」と2nd『AROUND THE FUR』(1997年)発売直前期にバンドがUKツアーをやってたのでノッティンガムまで観にいった。開演前にメンバー全員を対面取材し、初めて会うこともできた。ライヴは大学の講堂で行われた。入口のドアが閉まらないほどの大入り超満員!酸素は薄いわ、身動きはとれないわの、かなりエグいライヴだったことを覚えてる。で、終演後にマーチャン売り場で目に留まり、即買いしたのが、下記のパーカーだ。説明は不要だろう、METALLICAのパロディだ(笑)。

バンドはその翌年1998年9月に初来日するのだけど、そのときこのパーカーを着てメンバーに会ったらみんなにウケてた(笑)。

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