Tシャツ博物館 第20回

【2020.09.30更新】

文・有島博志

いざ探してみるとMY CHEMICAL ROMANCEのTシャツコレクションは思ってたほど多くなかった(笑)。

まずは3rd『THE BLACK PARADE』(2006年)発売タイミングでバンド所属のマネージメントに販売しないという約束で許諾をもらい、作成したMY CHEMICAL ROMANCEとGrindHouseのコラボTだ。

当時、渋谷でやってたマンスリーDJクラブイベント、GrindHouse nightで先着50名に無料配布した。ものスゴいたくさんのお客さんがきてくれて、言わずもがなTシャツはアッと言う間になくなった。とてもいい思い出だし、バンド、マネージメントがこうしたTシャツを作成、配布することに首を縦に振ってくれたことを今なお誇りに思う。とてもありがたいことだ。
続くは、4th『DANGER DAYS:THE TRUE LIVES OF THE FABULOUS KILLJOYS』(2010年)発売タイミングで偶然見つけ、即購入したTシャツ。

アメリカのロック系アパレルストアチェーンのHOT TOPIC。ハリウッドブールヴァードとハイランドアヴェニューがぶつかる角にあるショッピングモール、Hollywood & Highland Center内にもあり、ロサンゼルス出張にいくたびにたまに立ち寄り覗いてた。そこでこのTシャツを発見した。マイケミには珍しいデザインで、白Tというのも気に入った。で、キャッシャーに持っていき、支払いを済ませようとしたらレジ打ちのおネエさんにHOT TOPICの会員カードの提示を求められた。持ってない旨を伝えると、今度は「会員じゃないとこのTシャツは購入できない」と。だけど、どうしてもほしかったんで、しぶしぶ(だって面倒臭いんだもの:笑)会員登録し、パスポートも提示しての身元確認を経、ようやく購入できた、“曰くつき”の1枚だ(笑)。2011年2月の横浜アリーナ公演初日を、このTシャツを着て観にいったことを覚えてる。

言うまでもなく、『DANGER DAYS:THE TRUE LIVES OF THE FABULOUS KILLJOYS』のTシャツだ。JPレコード会社から提供を受けた。先に記した横浜アリーナ公演初日の開演前にジェラ、フランク、レイ、マイキーにサインを入れてもらった。
その横浜アリーナ公演初日を観てから2年後の2013年3月に、まさか“マイケミ解散”報道がされるなんて思いも寄らなかった…。

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