Tシャツ博物館 第22回

【2020.10.19更新】

文・有島博志

メタルコア系、ラウドロック系に、いわゆるパロディTシャツの類いが多いように思う。根っからパロディが好きなので、見つけると自然と手が伸びてた(笑)。その私的コレクションのpart 1を紹介する。
まずは、メタルコアバンド、POISON THE WELL。2nd『TEAR FROM THE RED』(2002年)で急速に頭角を現し、加えて注目度が高まってた少々エモ寄りのポストハードコアバンド、THURSDAYもカップリングという好カードだったことから2002年3月11日に、US西海岸カリフォルニア州サンディエゴに観にいった。そのときに会場内の物販ブースで見つけ即買いしたものだ(笑)。

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言うまでもなく、Mötley Crüeの3rd『THEATRE OF PAIN』(1985年)のジャケのパロディだ。

次はKILLSWITCH ENGAGE。2004年7月にUS東海岸ニュージャージー州エリザベスで3日間にわたり開催されたメタルコア中心のフェス、Hellfest 2004に出演した。フロントマンがまだハワード・ジョーンズのときだ。これまた目に入った途端、即座に購入した(笑)。

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説明不要だろう、KFC、そしてカーネル・サンダースのパロディだ。モデルはギターのアダム・デュトキエビッチ(笑)。ご丁寧にも、バックにはKFCのキャッチコピーであるIT’S FINGER LICKIN’ GOOD!(指をなめたいぐらいにおいしい!)をもじったFINGER LICKIN’ METALまで入れられてるというこだわりようだ(笑)。

以前、このTシャツを着て大阪出張にいったことがあった。確かExtreme The Dojoの取材だったと思う。取材が始まる前にアメ村のスタバに寄りコーヒーをオーダーした際、レジのおネエさんに「素敵なTシャツを着てらっしゃいますね!」と笑顔で言われた。「誰のTシャツだかわかります?」と聞きたかったんだけど、急いでいたんでやめといた。おそらく彼女はKFCのTシャツだと思ったに違いない(笑)。

次はUNEARTHのパロディTシャツだ。2005年夏に実施されたフェスツアー、Sounds Of The Undergroundのロサンゼルス公演の会場内の物販ブースで見つけた。

1970年代中盤から80年代にかけて一世を風靡したアメリカンプログレハードロック・バンド、BOSTON。彼らのデビュー作『BOSTON』(邦題『幻想飛行』/1976年)のジャケのパロディだ。

パロディTシャツは見て楽しいし、着てこれまた楽しい。part 2を乞うご期待!

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