Tシャツ博物館 第8回

【2020.07.01更新】

文・有島博志

今回は、GrindHouse主催のライヴイベントシリーズ、pre-GrindHouse jamboreeのTシャツだ。
GrindHouseはもともとはDJクラブイベントとして1992年6月にスタートした。当時はあちこちのクラブイベントをハシゴする“クラバー”なる言葉が生まれ、フツーに使われるぐらいのクラブブーム。邦楽・洋楽のクロスオーバーがカッコいい傾向とされ、自分も音楽メディア人として、またクラブ&ラジオDJとしてその動きを推進し、旗を振ってた。そういう想いが強かったことからGrindHouseスタート1周年を迎えた節目の日の回にゲストとしてJPインディ-バンド、COCOBATに出てもらったのが最初だった。その後も半年~1年のサイクルでRUDE BONES、S.O.Bなどに出演してもらってた。毎回、盛況だった。
で、いつからか、DJクラブイベントとバンドのライヴを切り離して考えるようになり、周りの勧めも後押しになって、ライヴイベントシリーズ、preーGrindHouse jamboreeを立ち上げたのだった。“定宿”ならぬ“定バコ”として渋谷club asiaを使い、数ヵ月に1回のペースでやってた。第1回目は2013年4月6日。出演バンドはHEAD PHONES PRESIDENT、GARI、KAGERO、CONCEPTION COMPLEXという、いかにもGrindHouseらしい“音楽ジャンルの壁”を崩した顔ぶれだった。

「第1回目なのに、なぜゆえにVol.0?」とずいぶん周りからツッコミを入れられたけど、そこはもう、有島お得意のアソビ心以外の何物でもなかった(笑)。このフライヤーとステッカーを事前にあちこちにバラ撒いた。

第1回目を記念し、会場でオリジナルTシャツを販売した。コラボという打ち出しこそしなかったけど、和と洋の融合をコンセプトとするストリートアパレルブランド、PEACEMAKERがデザインし、作製した。ボトムが厚手でしっかりしてて、プリントも相当凝ってる。確か3500円ぐらいで販売したと記憶する。ライヴハウスを主戦場とするバンドたちのマーチャンにしてはやや割高かなあと思ったものの、けっこう売れた。とてもありがたいことだ。
preーGrindHouse jamboreeは、この後4回続いた。G-FREAK FACTORY、T.C.L.、Northern19、SECRET 7 LINE、UZUMAKI(現UZMK)、MINOR LEAGUE、BAT CAVE、FEELFRIP、LOKA、NEW BREED、HAKAIHAYABUSA、RADIOTSらが出てくれた。


機会があればいずれまた、ライヴイベントをやりたいと思う。

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