Tシャツ博物館

【2020.05.13更新】

文:有島博志

とても長い間とにかく音楽が大好きで、好きが興じて今の仕事に就いてからもけっこうな年月が経つ。ラッキーなことに、その間かつては欧米各国をしょっちゅう飛び回り、たくさんのバンドを取材し、ライヴも観てきた。そして、けして意図的に集めようとしてたわけじゃないのだけと、購入したTシャツなども相当数となった。そこで、ここに新コーナーを立ち上げ、“Tシャツ博物館”として紹介していきたいと思う。更新頻度はウィークリーを予定してる。すべて私物だ。

KNOTFEST JAPAN 2020が来年1月へと延期開催となったけど、それを記念して第1回目のUS KNOTFESTのTシャツだ。第1回目は2012年8月に開催された。2日間でそれぞれ中西部の州の、それまで聞いたこともない町の郊外の広大な平原に特設ステージを組んで行われた。2ステージあり、出演陣は両日メインステージ組はほぼ変わらずで、2ndステージ組はけっこう代わった。メインステージにはもちろんSLIPKNOT、そしてDEFTONES、サージ・タンキアン、PRONG(2日目にはTHE DILLINGER ESCAPE PLANがトップバッターとして参戦)、2ndステージはLAMB OF GOD、MACHINE HEADほか。 SLIPKNOT、DEFTONESのパフォーマンスはさすがだったし、サージとは久しぶりに再会したということもありしばしハングアウトできたし、ソロとしてのパフォーマンスは初見で、予想通りSYSTEM OF A DOWNのそれとは完全に趣を異にするものだった。初日だったか2日目だったかは記憶が定かじゃないのだが、LAMB OF GODが激しく雨が降りしきるなかの熱演で、バンドもオーディエンスも一歩も引かず、という凄まじい光景を目の当たりにした。そして、前から注目してたGOJIRAをようやく観れたのだけど、その後の大きな躍進に確信が持てたほどの観応えのあるパフォーマンスだった。 第1回目とはなんでもそうだろう。フェス全体として「発展途上にあり」と感じる点がいくつか見受けれたと同時に、今後このフェスはさらに成長していくだろうとも強く思えたものだ(アメリカ以外の国でも開催されるなど)。またTシャツにはやはり出演バンドのロゴは入れてほしいものだ。なにしろ思い出だし、記念なわけだから(笑)。

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