ポスター展示館 第7回

【2020.08.24】

文・有島博志

https://grindhouse.site/grindhousemagazine-backnumbergallery-blink-182/ を受けて、今回はBLINK-182のポスターだ。4th『TAKE OFF YOUR PANTS AND JACKET』のUS製ポスター。

本国では2nd『DUDE RANCH』(1997年)で人気に火がつき、続く3rd『ENEMA OF THE STATE』(1999年)で完全に人気を確立した。
当時、自分が常々痛感させられてたのが、ロックは輸入文化だ、ということ。それゆえにどうしても日本に入ってくるまでに時間がかかり、入ってきてから根づくまでにはさらに時間を要する。今でこそ多少は縮まったけど、当時はだいたい3~4年の“時差”あった。
たとえば、KORNだ。本国では1st『KORN』(1994年)から早くも人気を博してたけど、日本では3rd『FOLLOW THE LEADER』(1998年)でやっとだ、というふうに。それも絶好のタイミングでフジロック98参戦での来日があったからだ。まあアーティストや、その音楽性によって根づく年数は異なるのだけど…。
で、自分が思うにBLINK-182がここ日本で根づき、その後独り歩きを始めたのは『TAKE OFF YOUR PANTS AND JACKET』からだ。当時のJPレコード会社もプロモーションに本腰を入れだした。端から見ててもわかりやすかったのが、上記のポスターなどの本国作製のノベルティをまとまった数取り寄せ、各媒体に配り、バンドの名や存在をアピールする。それもまた、プロモーションの一環だった。

『TAKE OFF YOUR PANTS AND JACKET』からのシングル“First Date(Radio Edit)”1曲入りは主にラジオ局に配られた。

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