MUST LISTEN!/VERY RARE STUFF

【2020.12.07更新】

文・有島博志

GrindHouse magazine back number gallery”第8回(https://grindhouse.site/backnumbergallery-tool/)ページでも書いた通り、TOOLがシングルをコマーシャルリリースしたのは1stフル『UNDERTOW』(1993年)までだ。

これは『UNDERTOW』からのプロモ用1stシングル『SOBER』。レコード会社より欧米各国に数多散在するロック系、メタル系ラジオ局に供給されたものだ。ジャケなし、表題曲1曲入り。CD盤面のデザインがフォークのオンパレードなのは意味不明(笑)。

続いて、コマーシャルリリースされた『SOBER』のシングル。表題曲と、“Bottom”と“Intolerance”の未発表ライヴ音源がBサイド曲として収録されてる。異種格闘技的パッケージツアー、Lollapalooza 1993に帯同したときに収録されてる。

次の『SOBER』は先のとジャケ、表題曲はまったく同じだけど、Bサイド収録曲は全然違う。プレスされた国が異なるからだろう。もはやシングルBサイド収録曲数の常識を超越してるのだけど、なんと未発表ライヴ音源が8曲も聴ける!もうライヴEPのレベルだ(笑)。8曲のうち最初の6曲は、先のシングルと同じくLollapalooza 1993に帯同時に収録されたもので、最後の2曲はオランダのドロンテンで1993年8月に開催されたLowland Paradise Festival出演時のものだ。“Undertow”“Sober”“Opiate”“Flood“”Prison Sex”“Jerk Off”“Prison Sex”“Bottom”だ。

『PRISON SEX』は『UNDERTOW』からの2ndシングルとしてコマーシャルリリースされた。“Intolerance”“Undertow”“Opiate”の未発表ライヴ音源が聴ける。いつ、どこで収録されたのかのクレジットはない。

予想通り、Spotifyなどでは上記音源が公開されてないので試聴してもらえないのは残念だ。未発表ライヴ音源を聴く限り、プレイは原曲のそれに忠実と言える。ベースが当時は前任のポール・ダムール(現MINISTRY)だったからだろうか。

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